「どうしたの…?こんなところに来るなんて。」
「いやなんとなくな……お前が此処に居るんじゃねーかって思って。」
ズキン、とカミコの心は違う意味で鼓動が跳ねる。
駄目だってわかってるのに、カミコはそのシカマルの行動が嬉しくて仕方がない。
カミコはシカマルを好きになってはいけないのに……。
だってシカマルには既に未来を共にするテマリという人がいるのに。
「……有難うな、カミコ。」
「―――え っ?」
「お前が…俺達を守ってくれたから、こうして誰も死なずに木ノ葉に戻ってこれたんだ。……俺はそう思ってる。」
そうだ、誰も死ななかった。
本当にそれだけが嬉しい、シカマルのこんな一言だけでも嬉しいんだ。
―――漫画の世界じゃなくて、今こうして目の前にいるシカマルがカミコは大好きで。
たった知り合って二月だというのに、大好きで。
だから、その彼の為に、 必ず変えて見せる――――未来を。
きっとカミコが来たNARUTOの世界に来た意味。
―――――忍界の運命を変えるため。
カミコは、心の中でそう思ったのだった。
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