「ぜぇぜぇ……おま、ちょっとは手加減しろよ……。」
「ばぁか。手加減したら修行の意味ねぇだろうが。」
「大丈夫?シカマル。」
カミコは手を差し伸べれば何度目かわからないシカマルの手を握り、そして身体を起こし、ベンチへと座りこむ。
「カミコ、次は俺とだ。」
「はいシカクさん!」
カカシはシカマルのいるベンチへと腰を下ろせばふぅ、と一息つく。
シカマルはぼけーっとシカクとカミコの修行を眺める。
そんなシカマルに気付いたカカシはゆっくり口を開く。
「なんかいつものシカマルと少し違った。」
「え?」
「いつもより力入ってたように見えたけど、なんかあったの?」
「あー……。カミコの奴、なんであんなに強いのかなって。昔から体術に特化したのをやってきたとは言ってたけど、来たあの頃よりも数倍も強くなってる。
……俺が届かない程前を走ってるんすよね、あいつ。」
それが悔しくて、悲しくて、自分の無力さを痛感させられて。
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