その日、木ノ葉を代表して奈良シカクとはたけカカシは会合の為に虹の里へ来ていた。
00:序章
二人はその会合の内容に少しばかりしかめっ面をしていた。
問題になっていたのは虹からでた抜け人の娘の処分だった。
その娘は今虹影の横へ手足を拘束され、目隠しをされた状態で立たされていた。
彼女の両親は虹隠れでも有名な一族の長であり、この忍界で夢幻眼を開眼する唯一の一族であった。
そんな少女の両親が娘一人を置きざりにし、里を抜けたらしい。
そしてさらにもう一つ。
この娘は生まれてすぐに夢幻眼を開眼。
両親は娘の力を思うままにする為、子供にするような修行ではない合法的かつ禁術を用いて少女を強化してしまった。
合法によるチャクラの増量。
出来るまでと寝ることも出来ず拷問をされながら毎日のように重ねられた修行。
その結果、夢幻眼の力は里一番のものとなってしまう。
そして先日、両親が里を制圧しようと少女の夢幻眼を暴走させた。
結果、自らの一族、両親以外を全て殺めるだめの結果となり、手に負えなくなった両親は少女を残し里を抜けたらしい。
故意に夢幻眼を両親が暴走させた所為とは言え、この娘が自らの一族を殺めた事は事実で。
会合の話し合いは死刑処分でどうか、と話が進んでいた。
「(いや…駄目でしょそれ。)あの、その子、木ノ葉で引き取りますよ。」
カカシはシカクの隣で片手をあげ、そう提案をした。
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