いわれたお店に私が着いた時にはもう女の子たちは帰った後で男の子しかいなかったけど私を誘ってくれた奴も残っててたし、気にせず空いてる席に着いて注文する。

「とりあえず焼き鳥5本セットと、黒糖焼酎。あと冷や奴とミニキムチスープください」
「おお、みょうじちゃん飛ばすね〜。バイトお疲れ。とりあえず俺の軟骨のから揚げ食っとく?」
「ありがと」


隣の席の宮元くんにお礼を言ってぽりぽり軟骨を噛む。彼が今日私を誘ってくれた張本人だ。



「でもさ、みょうじちゃん来ないかと思ったよ。いつも一個上の佐藤?って人といんじゃん」
「そ、そんなことないよ〜」



宮元くんの言葉にどきどきしながら店員さんが持って来てくれた黒糖焼酎を飲んで焼き鳥を食べる。
でも、そっか。まわりの人から見たら、そうなんだろうな。バイトまで一緒だし…。同級生からしてみれば相当付き合いの悪い奴なんだろうな。気をつけなきゃ。



「俺、ずっとみょうじちゃんと遊びたいと思ってたから嬉しいなぁ」
「ははは、」



もう出来上がってる宮元くんが私の肩に腕を回してくる。その感触から逃げるようにアルコールを入れる。


「いや、あの人好きな人いるしさー、いい加減同じ学年の人と遊ぼうと思って」
「うんうん。そうだよ。へぇ、あの人好きな人なんていんだ。みょうじちゃんは彼氏とかいんの?」
「い、いないよ〜!そろそろ欲しいんだけどね〜」
「じゃあ俺立候補しちゃおっかな〜!」



宮元くんの言葉に笑いながらまたコップを煽る。あれ、これ何杯目だっけ。そろそろ少しお水飲もうかな。なんかぐらぐらしてきた………。

重くなってきた瞼を開けられなくなってきて、体重をテーブルにかけて、身体から力が抜けるのがわかった。





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