俺達が店を出たのは太陽がもう沈みかけた頃だった。



飯でも食っていくか、と横山が提案してそれになんだから知らねぇが、新丸子の2人もついてきて、月の隣を独占してやがる。


あのオッサンはいいんだ。あいつはまだいい。見ていて父親と娘をおもわせるところがあるから、きっとあいつは月を女として見てないし月もあいつを男としては見ていない。
問題はただ一人。ポイントガードのあいつ。


いまも月の好きそうなチョコレートパフェを注文して、月と分けて食べている。


あ、のやろ、!
月にいま食べさせやがった…!
月も月だ!自分で食え!

どっからどう見てもバカップルにしかみえない。

しかもあいつは俺の目線に完璧気付いてやってやがる。
ちらちら俺をみて嫌味な笑みを送ってくるのがその証拠だ。
あいつ絶対性格悪い。



これみよがしに見んじゃねぇ…!
月!隣に質の悪い男がいるのになんでそんなに無防備なんだ…!



「ヤック、どうしたの?機嫌悪い?」

「…いや、」



隣に座っている横山が聞いてくるけど、まさか本当のことを言えるわけがない。


今度 丸高と試合するときは呼人に頼んででもあのポイントガードとマッチアップ当ててもらおう。
ぜってー点入れさせねぇ。二度と月に近づく気も起きない点差にしてやる




15, Apr 2010
23, Sep 2020
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