「ナツの初恋ってやっぱりリサーナ?」




ずいっと、覗き込むようにして視界に入ってきたアイツがキラキラした目でそう言った。




初恋




「……は?」

「だーかーら!ナツの初恋はリサーナなのかって聞いてるの!」



もうちゃんと聞いててよね!なんて怒るルーシィ。
いきなり話ふってきといてそれはねぇだろって言おうとしたのに、つい一緒に視界に入ってきた谷間に目が釘付けになった。

やっぱでけぇな、ルーシィの乳。


なんて健康的な思考を巡らせていると、ぺちんと頭を叩かれた。
地味にいてぇ。




「ってぇな、何すんだよ」

「ナツが聞いてないのが悪いんでしょ!あたし2回も言ったのにボーッとしてるし」



すまん、乳見てたわ。



「あー……で、何だっけか?初恋?」

「そう!ナツの初恋って誰なのかなって。あたしの予想はリサーナなんだけど」




どう?と小首を傾げるルーシィの言葉に頭を捻らす。

つかまず、初恋ってのが何なのかわかんねぇ。



や、意味は知ってっけど。
ようするに好きってことだろ?
んで、初だから最初にすきになったやつ……




「おお、イグニールだ」

「っ、違う!絶対違う!」

「何でだよ、最初にすきになったやつだろ?」

「それはそうだけど!すきの種類が違うの!ナツのイグニールに対してのそれは親愛ってやつで、あたしが言ってるのは恋愛感情として好きになった人のこといってるの!」

「はぁ……?っつっても恋愛感情がそもそもよくわかんねぇし」

「だからそれは、ドキドキしたり、この人とならずーっと一緒いたいなって思ったりすれば恋愛感情になるわよ」











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