もしルーシィがお嬢様のままだったら。2

(前拍手の続きです)



―――――――…





外に出る時にはいつも使用人がついてきて。

たった数分の移動にも高級外車で移動する日々。


人はそれを羨ましがるけど、少しくらいは自由にしたいって思うのは…あたしの我が儘なのでしょうか。





「…よし」




真っ暗闇に浮かぶぼんやり丸いお月様。

…準備万端、計画は完璧。



只今の時刻、AM:1:00。
ルーシィ・ハートフィリア…今から"家出"します。




「よっ…と」





器用に鞭を使って、窓枠から外へ出ると、素早く着地する。



「…うん、さすがあたし!」




予想より簡単に抜け出せた狭いお城を見上げてにやりと笑う。

小さい頃からの英才教育のおかげで運動神経には少し自信があるし。


それに動きやすいように、いつものようなドレスは脱いで、ラフな服装に変えてきた。



こうなったらもうルーシィを止める者は誰もいない。



淡い月の光に照らされながらあたしは意気揚々と一歩を踏み出すのだった。









拍手ありがとうございます(*^^*)



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