「…っぎゃん!」

部屋に連れ込まれ鍵をかけたところで 俺は思いっきり突き飛ばされ床に転がった。

咄嗟に受け身をとったが肘を強打して悶えていると 首輪に付いていた鎖で腕を縛り上げられ、
あっと気付いた時にはもう下半身には何も着けていない状態になっていた。

「…やっやめろバカ!!」

「はぁ?誰に口聞いてんだよ」

「…っん!」

抵抗も虚しく、俺の両足を開き場所を陣取った如月が 見たこともないチューブから怪しいクリームを手に出して、それから後孔に塗り付けた。

「っつめて…お前…っそれなに…」

さっきみたいにゾクゾクと反応しながら、如月に聞くが如月は無言のまま作業していく。

中にもたっぷりとクリームを塗りたくられ その指で前立腺を刺激されるとビクビクと身体を震わせた。


「っぁ…、如、月…ァっ…」

「………」

だが如月は何も言わない。それでも、もう幾つ入っているかもわからない指で中を擦ってくれるから 気持ち良くて大して気にもしていなかったが、

ゆっくりと指が引き抜かれてゆく感覚がして、
いつもみたいに次にくれる快感を待っていたら、それはいつまで経っても来やしない。

不信に思い、如月を見ると性器を取り出すどころか彼は指を拭い立ち去ろうとしているところだった。

……っえええ?!


「…っき、如月…!」

「あ?」

「…どこ…いくんだよ」


「仕事するんだよ」


……え?
し、ごと?

きょとんとしていると、彼は机に向かいノートパソコンを開いて平然と作業をしはじめたではないか。

それには驚く。
…おいおい嘘だろ?だって俺はこんな状態。やられかけなのに…これで終わり?!


「おい…っ如月!」

こんなん冗談じゃねぇぞ全く!中途半端で放置なんて…

如月の元に行って文句を言ってやろうと身体を起こしたとき、下半身に違和感を感じた。

違和感…?いや、下半身と言うか後孔がなんか…

「…っぁ…」

か、っ痒い……っ!!


突然の身体の異常に驚くが
…原因には心当たりがある。

そう、先程塗り付けられた見たこともない怪しいクリームだ。
あれしかない。絶対あれは、

「…薬…っ使いやがったな…っ!」

如月に向けて叫べば彼は横目にこちらを見て口角をあげた。
それは肯定だな。

……あのやろうっよくもやってくれたな!
如月のやつ、薬を使っておいて放置なんか酷いにも程がある。

縛り上げられた両腕で懸命に身体を支え、立ち上がろうとするのだが下半身が言うことをきかない。
だから仕方なしに這いずって如月の元へ行こうとしたのだが、
如月に近づく度に中の痒みが増しているような気がして 俺はなかなか前に進めずにいた。

……中を掻きむしりたい。でも自分でなんか到底出来ないから誰かに掻きむしってもらいたい。
これもまた薬の作用か、前の方も完全に起きてる訳だけど今は後ろが痒すぎて自分で触る気にもならなかった。

「はぁっ…はぁっ…ぁう」

同じ部屋でさして距離もないのに、如月のいるところまでが嫌に遠く感じる。

もう中は痒くて痒くてじんじんして限界なんだ。
早く、早く擦って欲しくて必死に床を這い、やっとのことで如月の足に手が触れた。

そこからイスに座っている如月の足を這い上がってなんとか如月の太ももまでやってきた。

「なんだ。仕事の邪魔だ」

「はぁっ…ぁっ如、月ぃ…っ」

如月の足の上に頭を乗せる。

「っもう、中…、中痒いの…」

「だろうな。薬使ったんだから」

"触って"と懇願するが、如月は動こうとしない。それどころかパソコンの画面から目を離さない。
どうやら俺に無関心のようで。

「っ如月ぃ…んっ…ぁ」

だったらこちらを向かせるのみだ。こっちをみて欲しくて如月を揺するが全く効果なし。
ならどうするか…、と目を走らせた時、目の前に如月の股間があることに気づいた。
そうだ、これを触ればこっちを向くはず。それに、俺だってこれで中擦ってほしいんだから一石二鳥じゃん!

俺はスラックス越しだが、縛られている両手で如月の性器を握った。
そしてそのまま手を動かし擦りあげる。

「……なにしてる?」

「はぁ、…ぁ、ゴホウシだ…」

すると如月はやっと、俺を見てくれた。それが少し嬉しくて手の動きを速める。…そのせいかさっきよりも如月のがでかくなって熱くなった。

「奉仕か、そんなの教えたつもりはないが」

「…だって…っ痒ぃ、痒いんだよ…」

答えになっていないがそれでも手を休めずにいると、如月が手を伸ばし俺の顎をくいっと上に向けて

「じゃあ舐めろよ」

「…え…?」

さも普通に言ったのだ。
けど俺は如月のそのセリフにフリーズする。
舐め…、って、え?

「上手に出来たらお前の望むことをしてやる」

顎の裏をまるで猫みたいに撫でられて、背筋がゾクゾクと反応する。

…でも舐めるって、今俺の手の中にあるこれをだろ?男のを男が舐めるなんて正気じゃない。況してや如月のだ。
そんなの俺には………