私はジュリエットが嫌いだったの
(守られるだけなんて、ずるい)







ロミオは愛を待っていた






いつからか、あなたを恋しく慕っておりました
誰にも気付かれぬよう、
そっと互いの耳元に紡ぐ。
叶うことはないと知りながらも、
それでも愛は等しく心を埋めていく。
私は一人、それを見つめ続ける。
恋しいものと、憎いものの、
世に懺悔するよう、囁く愛を。

ベランダから囁く愛の言葉
(あなたの愛は叶わないのに、馬鹿ね)







遥か遠くに望む月。
決して届くことはないけれど。
月の光に浮かされて、揺れる影は
あまりに切ない。
重なっては離れて、
遠くなっては隠れて。
認められない二つの影は、
うちに隠しておけぬ激しい愛は、
呼べぬ名となって野を山を巡る。
あぁ、ジュリエット。愛しい人よ。
もし一つになれるときが来たら、
来世であっても巡りあってくれるかい?

真夜中零時の秘め事


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