彼女が、叶わぬ恋をしていると知っていて、それを嬉しいと喜ぶ私を神はお許しになるでしょうか。
報われない想い
彼女の恋は報われぬ想い。
報われてはならない想い。
そして私の想いもまた、報われぬ事などない。
「貴方は今日も美しいわね」
「からかわないで下さい、エメリナ様」
「いいえ、リベラ。貴方は美しいわ。私などとは違って…」
そう、遠い目をするエメリナ様は間違いなく美しい。
それでも、彼女は自分を醜いと責めるだろう。
醜く、許されざる想いを抱いた罪深い人間だと。
だからこそ彼女が未だに誰の物にもならず、清らかであるとはなんと皮肉な事か。
「もしも、私が美しいのだとすれば…」
何故貴女に惹かれたのか。
「貴女も同じように美しい」
私と貴女は同じだからでしょう。
報われない想いを抱き、許されない想いを抱き、そしてそれは募る一方で。
「もし、貴女が醜いと言うならば、きっと私はもっと醜い」
そうすると、泣きそうな笑顔になった。
辛い時に笑顔の仮面をつける事まで一緒だなんて。
「ごめんなさい、リベラ」
「いいえ。私は貴女とこんなに似ているのに」
「……えぇ」
「貴女の弟が私であれば、貴女は幸せでしたか?」
そうすれば私を愛してくれましたか?
そんな願いを込めて問いかければ。
「えぇ、きっと…」
そう、頬を赤らめ幸せそうに微笑む貴女の心はどうやっても手に入らないと知る。
愛しい人の幸せを願えない私は貴女が思うよりもずっと醜い。
▽▽▽
リベラー。
しゃべり方が女の人みたいで、誰書いてるのかよく分からなくなってしまった…。
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