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- ナノ -
はじめてまして、心読みくん

ある日のことである。今まで空席だったそこが埋まったのだ。


「チッ、隣が埋まった」

「は?」

「ごめんねー。悪気はないんだよ?」


そう言って笑った君の目は未だに読み取れないけど、きっと傷付けたって今でも後悔してる。


「心ちゃーん。先生来たら起こしてー!」

「分かった」


目が覚めた先には落雷を背負ったジンジン。


「いい度胸だな?」

「滅相もございません」


授業終了後、目の前に積まれたプリントタワー。


「起こしてって言ったじゃん!」

「え?まだ眠いって言ってたよ?」


心が。


「むぅ、手伝えこの野郎」

「年下に縋るなんて、First nameも落ちたね」


今ではこんな日常茶飯事。

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