久しぶりのきゅん
「今更なんやねん」
「せやから、俺は六年制や。泡子のしたいこととか出来ひんこと多いやろ
」
「気にせんでえぇよ、謙ちゃん。うち、バイト三昧にするし」
「は?」
「就活始まったら、そないにバイト出来んやんな。そのために、今、すんの」
「お、ぅ」
「謙ちゃん、浮気したら死なすど」
「何でユウジや」
「悶々としたら、うちに来て」
「ちゅうか、泡子以外に悶々なんてせぇへんっちゅー話や」
「ほぉー」
「ちゅうか、お前はどない、やねん…」
「男は度胸やろ。堂々と聞かんの」
「ぐ」
「うちは謙ちゃん、おかずに出来んで。大丈夫やねん」
「は」
「もっかい言ったろか」
「ええゎ!ぼけっ!女がそないなこと言うたらあかんねんぞっ!小春が言うとったわ」
「小春ちゃんが言うんならしゃあないな」
「構いたい時、構えよ!」
「…うん」
「どないしたんや?」
「今の、めちゃきゅんてした…」
「そうけ」
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