メガネ
仕事終わりに修ちゃんの部屋に寄った。
声を掛けると一足先に帰っていたみたいで入れと言うから遠慮なしにあがる。
「修ちゃん?何でメガネかけてるの?」
見慣れない姿
「ん?あぁ…乱菊さんから貰ったんだよ」
「ふーん」
「あっ!ヤキモチかぁ…」
「違うよ。乱菊さんは全然平気だもん」
「あっそう…」
「目は悪くないでしょ?」
「おぉ」
「目つきは悪いっけ」
けたけた笑う海子
「海子お前なぁ…伊達だよ伊達」
「そうなんだ」
「似合うか?」
「む…」
「なんだよ?」
「簡単に似合うって言ったら悔しいじゃん」
格好良いけどね
「言ってるぜ」
「揚げ足とらないでよ…もぅ…」
「ぶち眼鏡よかこっちの細いフレームが良いって言われたんだよ」
「なんか…やらしいよね」
「…そうきたか…」
口の端をつり上げ、メガネを指であげながら何を考えているんだ…
「げ」
「海子良いことしようか」
「修ちゃん私仕事を持ち帰ってきてるから早く帰らないとね…」
「そんなの良いって」
「私が怒られるの」
日番谷隊長に怒られんのイヤだなぁ…ていうか乱菊さんに突っ込まれる!!!
「手伝うから」
「そういう問題じゃないんだけど…」
「海子」
耳元で囁きながら修ちゃんの手は背中を伝う。
「きゃっ…そこで喋るのやめて?」
「無理海子良い反応するじゃん」
先に主導権をとらないとダメだろ?
「鬼」
「ほほぅ…」
「…冗談…です?」
「疑問系な訳だ?」
その不敵な笑い…やめてェ
「海子からキスしてよ」
「何で!」
「鬼って言ったろ」
「うぅ…」
「ほら」
「…ん…分かったよ修ちゃんのバカ」
「はいはい…」
「眼鏡が邪魔かも」
「外して?」
「仕方ないなぁ」
眼鏡を外す海子の仕草
甘い笑顔
少し背伸びをするところ
ぎゅっと死魄装をつかむ手
恥ずかしそう赤く染まる顔
欲情するのはお前のせいだぞ?
これじゃオレが罠に嵌まったみたいじゃないか…
くそぅ…やられた
淡い口づけは始まりでしかない
深い口づけをするのはきっとすぐ…
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