log
←new old↓




俺はお菓子が好きだ。お菓子があれば別にほかに欲しいものなんて何もない。
甘いのがすき。甘い甘いお菓子がすき。
けれど、けれどそれと同じくらいに。


「テツヤ、髪伸びたね」
「…君は短くなりましたね」
「ふふ、前の方がよかった?」


俺は、赤ちんのことが。


「(…赤ちん)」


彼はもう、前のように俺にかまってくれないのだろうか。
彼はもう、俺をみてはくれないのかな。
苦しくて、切なくて。
全然、甘くない。





すき、すきだよ、赤ちん





「敦、どうしたんだ?」
「…なんでもないよ、室ちん」


そんな言葉と想いは、お菓子のように甘くはないから。
だから俺は、きらいだよ。


×