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「カイト」


ちょっとこっちに来い、と手招きされて、弄っていた携帯を閉じてギャモンに歩み寄る。


「何だ?」


テラスにはオレとギャモン以外誰もいなくて、妙に緊張する。だけどこういう雰囲気は嫌いじゃない。
目の前で足を止めると、腰を引き寄せられて。ギャモンの太股を跨ぐように、膝立ちになる。
胸元に顔を埋められてくすぐったい。だけど太股を下から上へと撫で上げられる感触に、なんとももどかしい気分になる。


「…変態」
「あァ?んな事言ってっとここで犯すぞ」
「バーカ」


ギャモンの肩に手を置いて、もう片方の手で赤い髪を撫でる。抱きしめられる腕の強さが強くなって、痛い、と声を漏らした。


「…お前よ、スカートもいいが丈長くしろ」
「ノノハだってこれくらいじゃんか」
「ノノハはいいがてめぇは駄目だ、見てて気が気じゃねぇんだよ」


太股を撫でる手つきが酷くやらしい。息を吐いて、ギャモンの頭を抱きしめる。


「何もならねぇよ」
「わかんねぇだろ、何が起きるかなんて」
「大丈夫だ、」


だってお前がなんとかしてくれるし。
そう言ってぎゅ、とギャモンの頭を強く抱きしめる。痛ぇ、って聞こえて笑ってやった。


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