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息をするのも億劫で、それならいっそのこと止めてしまえばいいのに。
それをしないのは、自分がまだそれをするべきではないからで。


「死ねよ」
「酷ぇ」


なのにそんな無慈悲な事言うこいつは俺が死んだら真っ先に銃で頭ぶち抜きそうな奴で。


「自分の?」
「お前の」
「んな事ぐらいで自殺願望なんざ生まれるか、馬鹿」


ぶち抜くならお前のだな、ってヘラヘラ笑うそいつの笑い顔はなんとも美しい事で。


「まあ、ぶち抜いたあとも骨の髄まで愛してやってもいいけどな」
「…なんか、愛されてんのか愛されてないんだかよくわかんねぇぞ、コラ」


でも、この笑い顔を見れなくなるのは勿体無くて。
…嗚呼、まだ自殺するには早いかもしれない。


「(いっそ止めるなら、お前の手で、なんてな)」


まあ、この先自殺願望なんか生まれねぇし。
死ぬならきっと、お前に殺される時だ。
そう、心の中で笑った。


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