log ←new old↓ 「ラビなんて嫌いです」 「なんでさ」 アレンが呟いた言葉は俺の脳内に響く。はっきりとした口調の裏には、儚げな心理が潜んでいて。 「女性が大好きなんでしょう?」 「まあな」 「…この女ったらし」 そう言ってよりいっそう悲しそうな表情をする。そんな姿を抱き締めたくて、手を伸ばすけれど振り払われて。代わりにその真っ白の髪を指に絡める。 「酷いさ、アレン」 「事実でしょう」 「…俺にはアレンだけさ」 呟いて真っ白な髪にキスを落とす。 「…馬鹿じゃないですか」 なんて、真っ赤になりながら言うのは照れ隠し。それからやっと、抱き締める事が出来た。 ×
|