log
←new old↓




「ボクは君が嫌いだ」
「…お前が言うとリアルに聞こえるんだけど」


四月になっても未だ肌寒い風が吹く今日この頃、レッドに嫌いだと言われた。いや今日が四月馬鹿ってのはわかってるんだが…


「リアルって?」
「無表情で言われりゃ誰だって本気だと思うだろ」
「そう?」


…リアルに怖い、マジで。ただでさえこいつの心は読めないっていうのに、嫌いだとか言われたら本気だと思うじゃないか。


「せめて笑って言ってくれよ」
「笑って…ねぇ」


考える仕草をするレッド。するとこちらを向いて、笑いながら、


「グリーンなんて、嫌いだよ」


と一言。
……ごめんレッド。


「…グリーン?」


目が笑ってないじゃないか。


×