花沈


『沈んで行く夢を見ました。ぼこりぼこりと気泡を吐き、ぶくぶくと、ひとりまるで枯れた花弁でも真似るかのように沈んで行く夢を見ました。何と甘美な、そう、例えるなら海。甘美な海に沈む私又は、僕。羊水のように優しいそこに沈む僕か、名づけるなら彼と言う存在はちっぽけで、ああ何と言うことでしょう。初めからいらなかったのかもしれません。
戯言だ、と笑う彼か彼女か私か彼か。そいつは仰いました。』沈むか落ちるかどっちかにしな。




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