緊張と理不尽と



ラウ「あ……」

リー「……あ」

ラウ「…………」

リー「……?」

ラウ「…………」

リー「…………」

ラウ「…………あ……」

イル「何してんの、キルバス公〜。……って君もいたの」

リー「……私がいてはいけないんですか」

イル「うん、テンション下がるよね」

リー「くだらない男……」

イル「笑えない子って好きになれないなぁ」

ラウ「どうでもいいでしょうそんなことは。リート、心理学の課題で聞きたいことがあるんですが」

リー「何でしょう?」

イル「それなら僕に聞いてよキルバス公」

ラウ「黙ってくださいイル。すみませんリート、本当に初歩的なことなのですが……」

リー「構いませんよ」

ラウ「嘘をつく時の表情や行動について、どうしてもまとめられなくて……」

リー「確かにあれは苦労しますね。一つや二つならともかく十以上となると扱っている文献も限られてきますし……」



イル「あーあ、置いてかれちゃった。まったく、キルバス公って変だよねー。彼女に話しかけるのに誰かもう一人いないといけないなんて」

カリ「イル、誰に言ってるの?」

イル「お茶の間の大きなお友達かな?」

カリ「よ、よく分からない……」







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