「雪だるま作ろうよ」
「一人でがんばって下さい」
「えー、雪だるまくらいいいじゃん」
「嫌だよ、部屋にいてもこんなに寒いのに」
「子供は風の子元気な子だよ!」
「僕はブラック家の息子です」
「レグルスの屁理屈人間」
「事実を言ったまでだよ」
「…もういいもん!すっごい大きな雪だるま作ってもレグには見せないから!」
「…ちゃんと暖かくして寒くなったら帰ってくるんだよ」
「うん」
「ほら、スカートの下にジーパン穿いて、あと長靴の方がいい。マフラーに革の手袋に帽子も」
「う、うん」
「ローブより、こっちのジャケットの方があったかいよ」
「あい…」
「ちゃんとファー立てとくんだよ」
「……」
「凍った雪に滑らないように気をつけて、ゆっくり歩くんだ。それと、あまり遠くに行っちゃだめ。暗くなったなって思ったらすぐ帰ってくるんだよ」
「………」
「…どうしたの?」
「やっぱり行くのやめる…」
「なんで?」
「……なんでも…」


行く気が失せたなんて言えない




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