牧場物語


とある牧場にイワンと言う一人の少年(青年?)が居ました
イワンの担当は牛の世話
彼は毎日、牧場内の牛達に愛情を注ぎました
中でも1番愛情を注いでいるのがアントニオと言う食用の牛
今日も元気にアントニオに愛情を注ぎます


「アントニオ殿、気持ちいいでござるか?」
「………」


イワンはアントニオの全身を優しく撫でました
毎日毎日、それはもう周りがざわつくぐらいに

そんなある日、アントニオの出荷が決まりました
イワンは悲しくて夜中泣いて離れたくないと叫びました
しかし時間は過ぎていくだけ
辺りは明るくなり、朝陽が昇りました


(泣いているだけじゃダメだ…)


イワンはある決心をしました
アントニオの元へ行き、彼を連れ出そうとします


「アントニオ殿、逃げるでござる」
「え…?」
「僕は貴方と離れたくない」
「いや、でも俺食用の牛だし…」


そこへ運送屋さんが到着しました
アントニオを連れて行こうとする運送屋さんの前に立ちはだかり叫ぶ


「アントニオは僕が守る、守るんだあ!!!」
「イワン…」


この言葉を聞いた運送屋さんは「やれやれ」と帰って行きました


「イワン、俺…この先もお前の近くに居ていいのか…?」
「当たり前でござる!!」


イワンはアントニオをぎゅっと抱きしめました
そして二人(?)はずっと仲良く暮らしました





めでたしめでたし












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