罪な人


貴方はなんて罪な人


「アニエスさんを困らすなんて許せねえ奴だ!」


バーナビーさんと連絡取れなくなり、アニエスさんから連絡があった

アントニオさんがそれに対して言った言葉を僕はただ、聞いて見ているだけ


皆と別れ、二人きりになった


「………」

「どうした?折紙」


先程とは違い、喋らない僕に心配した様子で見てくるアントニオさん


僕の気持ちも知らないで。


「なあ、何か悩み事か?俺で良ければ相談に乗るぞ」


そんな顔して近付かないで

顔を覗かないで

僕は貴方を―――


「折が…」


それは一瞬の出来事で、僕はアントニオさんにキスをしていた


「え、え?!」


鈍感な人


「僕は貴方が、好き、なんです…」


困った顔をした後、優しく笑うアントニオさん



本当に、貴方は


優しくて罪な人だ





END













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