夏だ!海だ!褌だ!!


「Hey!小十郎!海に行こうぜ!」
「は?」

また何を言い出すんだこの主は。と右目事小十郎は思った

「今日は海開きだし、暑いし。な、行こうぜ?」
「でも政宗様。業務があるでしょう」
「そんな物はとっくに終わらせた!」

その言葉に信じられないと言う顔をした小十郎に、嘘だと思うなら部屋を見てみろと言われた

「本当だ…綺麗に片付いている」
「だろ?頑張った褒美に二人で海に行こうぜ」
「仕方ないですね。いつもこれなら小十郎は嬉しいんですがね」
「まあ、そう言うなよ。あ、そうだ。海ではこれを着けてくれ」

渡された布切れ。白い普通の褌に見える

「何か違うんですか?」
「Ah…着替えだ着替え。濡れたままだと気持ち悪いだろ」
「はあ」

何か怪しいと思いつつも、結局主の言う事を聞く小十郎。しっかりとそれを着けて、政宗と海へ向かった

「海だー!!」
「あ!ちょっと政宗様!準備運動してから入ってください!」
「そんな固い事言うなってー…つ!」
「政宗様?!」

言ってる側から海に入るなり急に痛そうにする政宗を心配して急いで自分も入っていく

「大丈夫ですか?!」

駆け寄ると、ニッと笑って抱き締められた

「やっと近くに来てくれたな」
「まさか…騙したのですか」

先程まで痛がっていた様子も無く、平然としている政宗

「だって小十郎最近忙しくて全然近くに居なかったじゃねえか」
「それは貴方がサボってばかりいるから」
「自分が悪いのはわかっている。それでも!たまの休息ぐらい一緒に、近くに居たいと思うのは当然だろ」
「政宗様…」

主と家臣である前に恋人だろ。そう続けられると何も言い返せなくて、小十郎は、たまにはいいか…と思った








つづく!


かも?















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