何の気なしにつんと尖った淡い色の突起を爪で弾くと、臨也は鼻から抜けたような声を出した。それでもまだ起きない。仕事終わり腹いせに一発殴ろうと新宿まで来たが、ソファで寝こけていた臨也の姿に思わず悪戯心が湧いて黒のインナーを捲り上げたのが五分前。摘まんだり引っ掻いたり、いじっているうちに赤く色づいてきた小さな突起。ごくりと喉がなる。ちら、と臨也の様子を伺うと寝息が少し乱れているくらいで、起きる気配はない。「…ちょっとくらい、いいよな」




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