横で眠る彼の泣き腫らした目元はうっすらと赤い。そこにそっと口付けをして、俺は半身を起こした。「……ねえ。起きて、朝だよ」腫れぼったい瞼がふるりと震え、うすく開かれる。寝起きのまま天井を見上げる、ぼんやりとした目が可愛かった。「おはよう、静ちゃん」彼が振り向いた。見開かれた目が段々と潤んでいくのを見て、俺は笑った。

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