「何も知らないくせに」臨也の口からこぼれ落ちた声のふとした違和感に動きが止まった。標識を振りかざした体勢のままファーコートに隠れている白い顔を凝視する。彼は振り向かない。もう一度噛みしめる様に彼はつぶやいた。「静ちゃんは何も知らないから」見えない筈の表情が泣いている気がした。




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