風よお願い連れてって(一松)
※会話文のみ
※没にしたんですが勿体ない精神で

「天国ってあるのかな」
「しらない」
「あってほしいな」
「なんで?」
「なんでも」

「まぁ俺は死んでも天国なんか行けないけど」
「たしかに…ってなんで機嫌悪くするのー!」
「別に」
「大丈夫だって!一松も天国行けるよ」
「は?何その自信。どうせ俺みたいなクズは地獄に落とされて苦しい思いすればいいよ」
「注射も嫌いな男が何言ってんの、大丈夫!私が神様にお願いしとくから」
「なまえのお願いじゃ神様聞いてくれないよ多分」
「そ、そんなことないし!」
「まぁいいよ、今日は久々に外出たし疲れたでしょ。寝なよ」
「うん、一松ありがとうね」

「あ、ほら一松はたくさんありがとうって言ってもらえてるから天国行けるよ」
「まだその話続いてたの」
「…気になるじゃん?」
「別に」
「まぁ天国行くか地獄いくかなんてわかんないし、私が地獄行くなら一松なんて確実に地獄だから大人しく待ってる。私が天国なら一松も天国に連れてきてくださいってお願いするから」
「…もうその話はいいよ」
「なんで?」
「なまえがいなくなりそう」
「私はいつもここにいるじゃん」
「こんな消毒液臭くて白いところ似合わないよ」
「ほんと?私白似合うと思ってたのに」

「そろそろ時間じゃない?」
「ほんとだ」
「いつも来てくれてありがとう一松。ちゃんと猫ちゃんにも構ってあげなね」
「いつも構ってるよ」

「好きだよ」
「知ってるよ俺も」
「ありがとう〜、おやすみなさい」
「おやすみなまえ」


つぎの日彼女はいなくなりました。