Dolce | ナノ


▼ 童貞を殺す服 side坂田銀時 ☆



『金時へ
宇宙土産じゃき。今夜ば燃える夜になるじゃろう、腰を折らんようにのう!アハハハハハー!
辰馬より』


心地よい春の陽気に包まれた、かぶき町の朝。神楽と新八はお妙と江戸の外れまで桜を見に行くそうで、出払っている。久々に一人で過ごす万事屋に、何やら怪しげな段ボールが運ばれてきた。そこに付けられていた手紙を見て「金時じゃねェし」とか「何でこいつ手紙に笑い声まで書いてんの?」とかツッコミどころはたくさんあった。だが、その段ボールに入っていたその「童貞を殺す何ちゃら」と書かれた名前のお土産とイメージ写真を見て、俺はすぐさま心の中で辰馬へ感謝をして、自身の彼女へ連絡を入れた。そして、待つこと30分。


「銀ちゃーん、きたよー」

「おー、入れよ」


愛しい彼女の声が、静まり返った部屋に響き渡る。そわそわとしながらソファに座り、彼女を出迎えた。戸を開けるなり、笑顔を向けるなまえに、こちらもつられて笑みを浮かべた。


「どうしたの、約束してたの14時だったじゃん」

「いや、まァ、うん。早く会いたくなっちまって」

「…そう?珍しいね、銀ちゃんが朝からそんなこというなんて。何かあった?浮気とかしちゃった?」

「してねーよ!何で素直な気持ちを言ったら疑われんだよ!おかしいだろ!」

「冗談だよー」


へらへらと笑いながら、俺の横に腰をかけて、テレビのスイッチを入れるなまえの肩を抱き寄せた。「何?」と怪訝そうな顔をするなまえに、その宇宙土産を手渡した。


「これさ、辰馬から送られてきたんだよ、宇宙土産。向こうで流行ってんだって」

「珍しいね、坂本さんがまともなもの送ってくるなんて」


随分辛辣なセリフを吐いているが、そう言われる辰馬にも非があるのだから特に否定はしない。「着てみれば」とさも興味のないような声を出して、顎を寝室の方にしゃくってみせた。


「何これ?あ、セーターかな?今の季節じゃ少し暑くない?」

「いーから、多分暑くねーから着てみろって」


ふぅんと唸りながら、そのお土産を手に寝室へと向かうなまえに、俺は思わずガッツポーズをした。面倒くさい、とか後でね、とか言われちまったらそれまでだったが、難なくクリアだ。しばらくゴソゴソと音が聞こえてきたと思いきや「えっ?何これ?」と声を上げるなまえに、俺はニンマリと笑みを浮かべた。


「ど、どう?着れたか?」

「ねぇ銀ちゃん、これおかしくない?胸丸出しになっちゃうよ!?」

「なまえちゃん!!それ、逆!いや、それでもいいんだけど、逆だからね!さすがにそれじゃあ楽しみないからね!」

「あ、なるほど……って着れたけどさ、これ、なんか…」


おずおずと声を出しながら、寝室の戸を開いたなまえを見て、俺はブハッと鼻血を吹き出した。一見すればただのホルターネックの袖なしセーターだ。だが、その後ろ姿は。


「何かちょっとエッチじゃない?…背中丸出しだよ?」


その通り。腰までパックリと、なまえの綺麗な背中が丸出しになっている。白い細身のその身体にフィットした、そのセーターがとてつもなくいやらしい。


「丈も短いし、こんなの本当に流行ってるの?」

「は、流行ってる流行ってる。お、俺も、この間テレビで見た…」


イメージ写真を見た瞬間、絶対になまえに着させようと決意したのだ。絶対に似合うし、絶対にエロい。そう確信した気持ちは、何も間違っちゃいなかった。だが、想像以上だ。あまりのどエロさに銀さんの銀さんが早くも元気になっちまった。


「ちょっと、こっちきて、よく見せて」

「…何か銀ちゃん、おじさんみたいな顔になってるよ」


まじまじとその姿を見つめた後に、ちょいちょいと減らず口の彼女を手招いて、俺の膝の上に座らせた。その行動になまえは腰が引き気味になっている。


「ちょ、銀ちゃ、…それじゃ見えないじゃん」

「ちょっと待って、本当にこれは反則だろ」

「銀ちゃんが着ろって言ったんじゃん!?」


目の前に広がる背中に、俺は思わずため息をつく。空気を読んでブラジャーをつけていないなまえにも感心した。さすが俺の彼女なだけあるわ、なんて思いながら、その背中を抱き寄せてキスをすると、俺の腕から逃げようとなまえの腰に力が入る。


「ちょ、待っ…何?こんな時間から、こんなところで、…やだよ!離してよ、バカ!」

「テメーがこんな格好してんのが悪ィんだろ!」

「だから、銀ちゃんが、…あっ!」


一向に黙る気配のないなまえの背中を、ペロリと舐めるとビクッと大袈裟に反応して見せた。突然呼び出され、突然こんな格好をさせられ、突然こんな目に遭わされている彼女に少しばかり同情をするが、欲情させておいて何も言い訳はできねェだろ、エロ娘が。


「や、…銀ちゃ、やだ、こんな明るいのにっ…」

「暗くしちゃ見えねェだろ、意味ねェだろ」

「…ぁあっ!」


片手で腰を押さえ、もう片手を前の膨らみへと這わして、セーターの上から柔らかく形を変えると、なまえは満更でもない声を上げた。下着をつけていないセーター越しのなまえの胸は、普段より柔らかく感じる。変わらず背中にキスをしながら、硬くなってきた頂を摘むと、より一層高い声を上げた。


「なまえちゃん、期待してたんじゃねェの」

「あっ、…してなっ、…ぃあッ!!」

「ほんとォ?こんなに硬くなってるけど」

「ん、はぁっ…やだぁ、ぁあ!」


ツンとそそり立つ頂をくにくにと摘みいじめ出すと、なまえは首を振りながら身体をビクビクと揺らし出す。普段より反応のいいなまえに、俺のいたずら心に火がついた。腰に回していた手を、なまえの太ももに這わせて、自身の膝を太もも割り込ませ勢いよく開脚させた。俺の足とともに、足を大きく開かれたなまえは丈の短いセーターが捲り上がり、あられもない格好をさせられて、嫌々と首を振る。


「やだぁ、…銀ちゃん、恥ずかしいッ、やめて…」

「よく言うよ。どーせここ、すげェことになってんだろ」


開かれた足の中心部分。なまえの恥部を隠す下着に指を這わせると、下着越しでもわかるほどじっとりと湿っている。優しく筋に沿って撫でると、なまえは一際大きく身体を揺らした。


「パンツ、びっしょりだけど、ほんとにやなの」

「…やだぁ、銀ちゃんの、せいだよ…っ、」

「おま、何なの、もー。可愛いなァ」


何度か下着の上から、彼女の一番敏感な部分を撫でると、キャンキャンと高い声を上げる姿が何とも可愛らしい。こんな真昼間っからドスケベな服を着させられ、彼氏んちの居間で快感に鳴くなまえに、俺の心は燃え上がる。下着のきわから指を滑り込ませて、直接その蕾を押してやる。


「やぁ、…ッあ!ぎん、…あぁッ!」

「お前、ほんとここ好きな」

「あ、あ…っ!いや、あぁ、…ふ、んぁッ!」


とろとろと溢れ出す蜜を潤滑油に蕾を撫で続ける。たまに爪を立て強く弾いたり、指の腹で優しく潰したり。強弱をつけて、その反応を楽しんだ。自身の膝の上で、強く握られる拳を見ると、そろそろ限界が近いようだ。胸を揉みしだきながら、背中に舌を這わし、蕾を刺激する。逃げ場などどこにもない。


「だめ、…銀ちゃんッ!!いや、あ、いあぁッ…!」

「もーイクの?恥ずかしいから嫌なんじゃねェの」

「あッ、…あぁ、やだ、やぁあッ」

「ハイハイ、んじゃイけば。こんなドスケベな服着て、こんな真昼間っから、俺の指でイけば」


ガタガタと震えだすなまえに追い打ちをかけるように、耳元で意地悪く囁いて。強く蕾を撫で上げると、なまえは声にならない声を上げて、俺の膝の上で果てた。が、休ませる気はない。少しだけ腰を浮かせて自身のズボンを脱ぎ捨てて、そそり立ったそれを下から勢いよくなまえに突き立てた。所謂背面座位という体制だったと思う。


「ぃあぁッ!!銀ちゃん、ダメ…だめ、今、だめッ!!」

「お前、ヤバイ、マジで…濡れすぎじゃねェ?…っ」


一度達したなまえの中は、ありえないほどめちゃくちゃに濡れて、やわやわと俺のそれを締め付ける。堪らず眉を顰めて、背後からなまえを抱きしめた。普段と違う体位のせいか、彼女の身体もいくらか敏感になっている気がする。少し突き上げただけで、大袈裟に声を上げた。


「やぁあ!銀ちゃ、…いや、あっ!あっ!」

「なまえちゃん、いくらなんでも、感じすぎじゃねェ?…そんなにいいの?このシチュエーション」

「は、あぁっ!やだぁ、いやぁ、あッ、あぁあ!」


下から突き上げる度、俺の声すら届いていないなまえは、本当にこんな昼間っから構わず高く鳴き続けた。そんな彼女に俺も何だかいつもより、ヤバい。マジでヤバい。


「んなエロい格好して、…っ、んなエロい声出されちゃ、たまんねェよ、…」

「あ、あっ、嫌ッ…も、だめ、だめぇッ…」

「あー、待って、俺ももうダメ、…わりぃ、出そう」


ガンガンと突き上げながら、苦し紛れになまえの膨らみを揉みしだくと、なまえはぶるぶると身体を震わせて二度目の絶頂を迎えた。それを追うように俺はめちゃくちゃになったなまえの中に、欲を吐き出した。…辰馬、「童貞を殺す服」なんて書いてあったけど、服なんか関係ねェ。コレは、アレだ。「銀時を殺す女」だ、マジで。そんなことを思いながら、もう一度なまえの背中を強く抱きしめた。



童貞を殺す服
改め、銀時を殺す女

(てか、わり。どさくさに紛れて中に出しちゃった)
(はっ!?もう、早く抜いてよバカぁ!!)



-end-

prev / next

[ back to main ]
[ back to top ]



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -