良く分かったでしょ?





昨日、前髪が邪魔で自分で切った
初めて自分で切ったからちょっとしか切れてない
周りからは分からないかもしれないが自分の見える範囲が広がった
学校に行って友達に会っても誰も気付かない
まぁ、当たり前かと思うけどなんとなく寂しい

チャイムが鳴りHRが始まる
隣の席の幸村君は穏やかな表情で座ってる
やっぱり見とれちゃう
隣に居るだけで幸せ

「おはよう」
私に気付いたらしく挨拶してくれた

「おはよう」
好きな人から挨拶されたら余計幸せ

「あれ?前髪切った?」
「え?」
今、幸村君は友達すら気付いてくれなかったことに気が付いてくれた
「あれ?違った?」
「ううん!ちょっと切った」
「やっぱり!」
なんて言ってくれるから私の顔は真っ赤

「自分で切ったの?」
「そうだよ」
「上手いね!
今度俺も切ってもらおうかな」
なんてことをなんて心の中で思ったのは内緒
「無理だよ
それに、失敗したら幸村君困るでしょ?」
「いいよ、失敗しても
名字さんに切ってもらったっていういい思い出になるんじゃない?」

そんな笑顔で言わないで そんな笑顔で言われたら答えは一つに決まってるじゃんか

「幸村君がいいなら」
「なら、頼んだよ
名字さん」

家帰って練習しなきゃ
なんて思ってる私の顔はさっきより真っ赤




(気付いてくれてありがとう)(気付くに決まってるじゃん)

END

書かせてもらいました
ありがとうございます
私の中での純愛は片思いです


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