「なぁなぁ、白石ー」
「金ちゃん、どないしたん?そんな難しい顔して…」
「実はな、好きな子できてん!」
「そうかー…。ほんならな、…………」
「名無しっ!たこ焼き美味いなぁー!」
今ワイの目の前におるのは、さっきも白石に言ってた、ワイの大好きな名無し。
今日は部活も休みやったから、名無しを誘ってたこ焼き食いに来た。
「おん!美味しいなぁ!」
「あんなぁー、ワイな、たこ焼き好きやねん。」
「知っとるわ、金ちゃん。せやけど30箱は食べ過ぎやで!」
笑いながら言う名無しのことを可愛いなー、と思いつつ、白石に言われた事を思い出す。
「でもな、名無しと食べるたこ焼きは特別好きやねん。」
「金ちゃん、それって…」
ちゅ
「ワイ、名無しのこと好きや!」
ほっぺたにチューしたら真っ赤になって俯いてしまった名無し。ど…どないしよ…!
「名無し?もしかして嫌やった?すまん!」
「ち…ちゃう!…ありがとう。ウチも金ちゃん大好きやで!」
そう言って今度は名無しからほっぺにチューしてきた。
たこ焼きよりも
(ほんならな、気持ち伝えて、チューしてみ。)
(わかった!そしたら名無し、喜ぶんか?)
(名無しちゃんが金ちゃんのこと好きやったらな。)