※R18
モブ×臨也強姦












「貴方にこんな事をしなくてはいけない日が来るなんて、本当に残念ですよ。折原さん」
まるで役者か何かのように白のスーツを着こなす男は笑みを貼り付けて白々しい言葉を吐く。一方の臨也は何も語らずにその赤い光彩を放つ瞳を僅かに細めただけだった。
今、臨也は両手を後ろ手に拘束された状態で粟楠会の事務所の床に転がされている。事務所といっても倉庫に近い扱いのその床は冴え冴えとした冷たさで臨也の体温を奪っていた。
矜持の高い彼には現状はかなり屈辱的だろうに、臨也の視線はひたと四木へと合わせられていて逸らされる事はない。
「やれ」
その強い眼差しに背筋から這い上がるようなものを感じながら、一言発した言葉に動いたのは四木の部下達だった。








情報屋、折原臨也と粟楠会は相互を利用しあうような関係で均衡を保っていた。パイプラインであり監視の役目も果たす四木は決して臨也自身を信じている訳ではなかったがそれでも彼の情報だけは嘘偽りのない確かなものだ。それだけは確かだった。確かでなくてはいけなかった。
しかしつい数日前事件は起こる。臨也のもたらした情報に誤りがあったが為に組に被害が及んだのだ。
それを告げた時の臨也から窺えた動揺は粟楠会を敵に回そうとわざと誤情報を流した訳ではないと四木に教えたが、それで許される程この世界は甘いものではない。折原に責任を取らせろと、上から命が下るのにそう時間はかからなかった。

若くも優秀な情報屋として実績のあった臨也の命を取れとまでは言われなかったが代わりに下されたのは体に教え込んでやれというもので、常日頃平和島静雄からの暴力に慣れている彼に肉体的苦痛を与えることがいかに無意味かは想像に難くない。
自然選択肢はなくなり、あとに残るは一つだけ。

つまり、精神的苦痛だ。その上この方法なら多少なりとも肉体を痛めつけることも可能だと、四木はやけに冷静な頭で考えた。

目の前では既に臨也のインナーが引き裂かれていて、もとより細すぎる痩せぎすの上に手を拘束されている臨也に抵抗の余地はない。それをよく回る頭で理解しているのか、彼は抵抗らしい抵抗もせずに這い回る男達の掌をただ黙って受け入れていた。
しかしそれは決して屈服しているという意味ではない。その証拠に臨也の瞳はこんな状況にまるでそぐわない程に真っ直ぐに四木を見つめている。

「おら、こっち向け」
男の一人が臨也の髪を掴んで強引に自らの剛直を口に突き入れ、視線が逸れても臨也の意識は自分に向けられているように四木は思えた。

「んッ、ぐ…っう」
好き勝手に突かれた口内からくぐもった声が漏れる。部下達の行動は荒々しいながらも的確で、痛みを与える傍ら確実に快楽の淵へと追いやり、臨也の萎えた自身も先走りを零すまでになっていた。

男の一人がそれを指に絡めて強引に開かせた脚の間にある蕾に指を押し込めた時、初めて臨也の表情に変化が起きる。
「う…ッんン…む」
普段何かを挿入されることなどない秘所を男の太く節だった指が擦り上げたことによる苦痛がそれまで気丈に眉一つ寄せなかった臨也に僅かながら苦悶の表情を浮かばせたのだ。
「指をぎゅうぎゅう締め付けやがって、この淫乱が」

異物への拒絶を示した蕾がそれを押し返そうとしてもそれは男達にとっては誘惑に見て取れて、仕置きと言わんばかりに指を入れている男が臨也の白くなだらかな臀部を平手で打ち据える。途端巻き起こる下卑た嘲笑は臨也の自尊心を傷つけるものに他ならなかった。

「おら、淫乱!これもしっかり飲み込めよ」
それに追い討ちをかけるように口内を占拠していた男の熱が爆ぜ、苦い液体が喉奥に流し込まれる。
飲み込むまで抜かれる気配のない事に気付いた臨也がそれを零すことなく嚥下しても、待っているのは解放ではない。
中を解すのにも飽きた男が指を引き抜き、一番年長である男にその場を譲ったのだ。抵抗の暇もなく身体を俯せに押さえつけられた臨也の蕾に男のいきり立ったものが宛てがわれ、一息に押し進められた。
「〜…ッ!う…っ、あ゛…ッ」
後ろ手の拘束は臨也に自身の身体を支えることも許さずに額を床に擦り付けて耐えるしかない。床に落ちたのが雫が何なのか、ただそれを静観していた四木にはわからなかった。



臨也の唇が歪んだ笑みを象った意味も、それを目にした己の感情も、何もかも。






心臓は静かに軋んだ









GG様から頂きました
「強気臨也受けでひたすら鬼畜話。モブ臨・四木臨・静臨など無理矢理・拘束」というリクエストでした。
今回はいつも頑張っている(?)静雄さんはお休みということで、四木さんとモブさんに頑張ってもらいました。主に頑張っているのはモブな上に四木さんが若干絆されいる、そして強気…?な臨也になっているのか何なのか、です、ねすみません…!
GG様、素敵なリクエストを生かしきれませんで申し訳ございません。そしてありがとうございました!







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