※モブ臨R18
救いのない感じです











いつの間にか上に乗った男の手は臨也のシャツの中に無遠慮に入り込み、きめ細かな肌を撫で回す。その手が直に色付く突起を摘むと背筋を嫌悪以外のものが走った。
それを気のせいと思いたくて唯一自由になる首を左右に振っても突起を弄られる毎にその感覚は大きくなる。
「ッア…!」
そうして男の舌が淡いそれに絡みついた時、臨也は唇から耐えきれずに僅かな声を吐き出した。

気をよくした男の動きは大胆さを増し、音を立てて吸ったり甘噛みしたりを繰り返す。
「…っは…、ン…!う、…ッや…」
次第に艶を帯び始めた臨也の表情に煽られたのだろうか、腕を押さえていた男が首筋の香りを堪能するように顔を埋めて舌を這わせ始めた。普段ならば嫌悪しか覚えないその行為も散々に性感帯を嬲られて過敏になった身体は新たな刺激と見做してしまう。

男の舌が滑らかな薄い腹部を伝い、指が焦りを帯びた手つきで臨也のベルトとスラックスのボタンを解いているのに気付いたのはそれが引き下ろされる直前だった。もっと早く気付いたところで押さえられている身では成す術などなかったが、こうもあっさりと普段は晒さない部位を露わにされれば臨也は数瞬前の自分を呪うしかない。

「あれぇ?どうしたのかな、ちょっと勃っちゃってるねぇ」
生理的な反応に緩く下着を押し上げる自身を指摘されれば白皙の頬は羞恥に色付いた。初々しいその反応に下卑た男達が興奮しないはずもなく、煽られた加虐心に従って臨也の下着をも引きずり下ろす。
男が上から降りたことによって自由になった脚で抵抗してみても簡単にねじ伏せられてしまう。

「…ッ…や、」
纏うものがなくなって空気に晒された臨也のまだ幼さを残す自身は畏縮するように震えながらも僅かに反応を示していた。無骨な掌でそれを二、三度扱いた男が先走りの絡まる指先を満足そうに眺める。
そしてその太い指先で徐に白く滑らかな双丘を割ると蕾に擦り付け、指を押し入れた。

「ひ、…っ…ァ、あ…ッいた…」
引きつった悲鳴が薄い唇から漏れる。
痛い。気持ち悪い。怖い。
背筋を駆け上がる圧迫感と嫌悪感に押し潰されそうになる臨也の表情にも男達は楽しげに口端を歪めただけで指で中を掻き回し始めた。

自らの先走りを潤滑油代わりに解されるそこは始めこそ拒むように指を締め付けていたが次第にゆるゆると解れ始める。
「あ、く…ッン……」
そうなれば臨也の内からも自然とじわじわと這い上がるような言いようもない感覚が立ち上り、彼は逃がすように腰を蠢かすのだが男の目にはそれが誘っている仕草以外に映らない。

「もう我慢出来ないのかな…?いいよ、挿れてあげよう」
男は目の前の媚態に自然と荒くなった息を隠すことすらせずに指を引き抜き、自らのいきり立った自身を取り出した。
「…い、やだ…ッあ…、…や…」
ついには耐えきれずに零れた臨也の涙も懇願をも興奮の材料として、赤黒くはちきれそうなそれを淡く色付く蕾に押し付け、一息に腰を進める。

「ア、ッ…う、あぁぁ…っ!」
「あ、先に挿れやがったな…!仕方ねぇから俺はこっちでご奉仕してもらうか」
途端襲った身を裂かれるような激しい痛みを受けて泣き喘ぐ臨也に容赦しようなどという良心が男達にあるはずもなく、先走った相方に不満を漏らしながら腕を押さえていた男は黒髪を引き寄せて戦慄く唇に自らの剛直を銜えさせた。

奉仕という言葉を使ってもその動きは臨也からの刺激を期待しているものではなく、狭く熱い口内を好き勝手に抜き差しして楽しむもので。幾度か臨也がえずいたところで顔面に白濁した液体がかけられる。
それは下で蕾を犯す男も同じだったらしく、細腰を高く持ち上げては自分の良いように突き上げられた。


始めこそ臨也の反応を楽しんでいた男達が次第に自らの快楽を優先し始めて、どのくらい経っただろうか。
もうそこに男達の姿はない。貪るだけ貪って満足した男達はその場を後にしていた。

代わる代わる蹂躙された蕾はもう痛みという感覚すらなく、顔面どころか頭の先から白濁に塗れた青年の耳には新たな草を踏みしめる音が届く。が、彼の目は既に何かを映すこともなかったのだ。
それはまるで、彼が厭う死んだ魚の目のように。









濁った瞳で何を見るの







ゆう様より頂きました
「R18モブ×臨也で可哀想な臨也」
というリクエストでした。
可哀想な、という事でしたので今回初めて完全に救いのない感じのラストに挑戦してみました。が、最後に歩み寄った人物は更なる悲劇を生み出すのかはたまた救いの手なのかはご想像次第です。やっぱり完全バッドエンドに出来ない性分ですね(笑)しかし臨也は本当に苛め甲斐がありm(黙りましょう)
ゆう様、素敵なリクエストをありがとうございました。





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