※R18









「ひぁ、あッ…うん、やぁ…」
定期的な振動は過ぎたる快楽となって臨也を襲う。暴れ続けて擦り切れた手錠の嵌る手首は勿論の事、その精神すらも蝕まれて漏れ出るのは高い喘ぎばかりだ。
「臨也、気持ちいいんだね…こんなに溢れさせて」

薬物により無理矢理引き出された快楽で臨也の自身はすっかり勃ち上がっていて、先端から白濁の液を零す。その先端を男が指で弾けばそれだけの刺激で臨也は達してしまった。

「…っ、あぁぁッ…!も、や…だ…ぁッひ」
「ッ…そろそろいいかな…?臨也の中に入りたい」
目の前の媚態に興奮しきった男が息を荒げながら蕾から玩具を引き抜けば、それを惜しむように透明な糸が臨也と玩具を繋ぐ。
男はスイッチを切る事も忘れて玩具を無造作に放り投げると臨也の細い脚を大きく広げる。
くつろげたスラックスから自身を取り出してまさに臨也の蕾へとあてがったその時、後ろから聞こえたのはドアのたてる有り得ない音だった。


「いーざーやぁ、中に居るのはわかっ……」
ギ、ギとひしゃげた音をあげて無理矢理にこじ開けられたドアの先にいたのは金髪のバーテン服を着た男。
その姿を目にした蹂躙する者とされる者である二人も、ドアを破壊せしめた張本人たる静雄も、皆一様に時が止まったかのように微動だにしない。

しかし流石と言うべきか、最初に自らを取り戻したのは第三者的立場の静雄だった。彼はドアを乱暴に閉めると息を乱す臨也の上に被さる男の首根っこを掴み、そのまま壁へと叩きつける。

無様に壁とのキスを強いられた男は白亜に血痕を残しながらずるずると崩れ落ちた。
「ッの、下種野郎が」
苛立ちに舌打ちを吐き出しながら目についた箱の中にあったロープで男を拘束し、ようやく息をついた静雄が目を落とせばそこには虚ろな眼差しを宙に向けて乱れた呼吸を繰り返す臨也の姿。

「臨也、おい…」
傍らに屈んだ静雄が注視すればする程、それは普段の臨也では考えられない程乱れた姿だった。

手は拘束され、服は半分以上脱がされて隠すべきところが暴かれ、色付く胸の突起や一度欲を放出してもまだ収まらない熱に緩く立ち上がった自身が覗く。
下肢に目を向けると歪な音をたてる床には玩具がスイッチも切らずに転がっており、それが収められていたであろう蕾は求めるように収縮を繰り返していた。

その姿に無性に苛立った静雄が未だに動き続ける玩具を拳一つで叩き潰し、手錠を握り壊すと臨也は求めるように自由になった両手で静雄に縋りつく。

「ひぁ、あッ…シズちゃ、ふ…ア、助け…っ苦し…」
堰を切ったように涙を落としながら懇願する臨也を前にして、もう数発くらい男を殴ってやろうかと握っていた拳はその細く頼りない背に回され、静雄は自分の中で何かが切れる音を聞いた。










ぷっつんシズちゃん。次からは静臨となります。


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