※R18
モブ臨ご注意












首筋からゆっくりと絡みついた指は臨也の鎖骨をなぞり、シャツ越しに胸元から腹部を辿って衣服の内部へと潜り込んだ。
「いい加減に止めなよ…っ今ならまだ、許してやるけど?」

言葉とは裏腹に臨也の瞳には焦りが滲んでいる。勿論ここまでされて臨也が許す事などないだろうが、その場しのぎの嘘でも相手を止める為の手管を選んではいられなかった。
「強がって、可愛いね。臨也も本当はこういうのが好きなんだろう?」
「…ッ、…!」

しかし溜め込んで溢れかえった男の狂気がそれで止まるはずもなく薄ら笑いによって虚勢は一蹴される。それと同時に敏感な胸の飾りを掻かれれば思わず臨也の唇から耐えきれない吐息が漏れた。

「臨也…ずっと触れたかった。思った通り、綺麗な肌だ」
シャツを捲り上げたことにより現れた白く滑らかな肌を恍惚とした表情でなぞる男。
「…っや、め…ろ…!」
それと同時に徐に小包の中身を探っていた男の手が銀色の小さな袋を取り出した。
歯で噛みきった袋から出てきたのは小さなカプセルで、得体の知れないそれに目を見開いた臨也が口を噤もうとする前に武骨な男の手が薄い唇にそれを押し付ける。
拒絶の意を示して臨也が顔を背けてみても口内にカプセルが入れられた状態で口を塞がれてはどうしようもなく、喉が小さく動いたのを確認してようやく手は離された。

「…ッ何を、飲ませ…た…?」
ストーカー行為に走る男の小包に入っていたものだ、ろくなものではないとわかってはいたが問わずにはいられない。
「すぐにわかるよ」
しかし男は自分が絶対的優位に立つ余裕からか気持ちの悪い笑みを浮かべた。

それは普段ならばその立場にいる事の多い臨也に、今自分は弱者であること再認識させて更なる屈辱を与える。
「クソ野郎…ッ…あ!」
無意識の内に上がり始めた息に混じって吐き捨てた臨也の胸の飾りを再び摘んだ時、先程とは明らかに違う色の混じった声音に男の笑みが深まった。

「即効性ってのは伊達じゃないなぁ…気持ちいいかい?臨也」
「っこ、ろ…す、や、ぁ…ッ」
ねっとりした問い掛けと共に耳朶の形を確かめるように男が舌を這わせれば実感により薬の効能を知らしめられた臨也の背が弓なりに跳ねる。

次に男が取り出したのは小さなコードの先にスイッチのついた二つの玩具で、それを固定用のテープで臨也の胸の飾りに取り付けると確かめるようにその玩具を撫でた。
「さぁ、気持ち良くなろうね」
「…ひ…ッあ、ああ!や、やめ…!」
男がその両手にあるスイッチを入れれば臨也の飾りに付けられた玩具は途端に震えて過ぎる程の快楽を与える。
しかし男がそれだけで満足する筈もない。
「もっともっとヨくしてあげるよ。時間も道具もたっぷりある」



非日常という名の地獄は臨也が望む望まないに関わらず彼を飲み込み、始まっていたのだ。
















ちょっと逃亡したくなりました。エロムズカシイヨー。






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