TF 100題 | ナノ





0017:言い訳で悪いか(メガププ)



*スパークの色云々は完全に捏造。



オートボットのスパークは清浄な紺碧の光。ディセプティコンのスパークは仄暗い紫の光だ。
それは、宇宙中の負の感情が光となり、オールスパークの中に集められて一つの魂となってディセプティコンは誕生するかららしい。
だから奴らは生まれながらに残虐性をそのスパークに宿して一切の慈悲を持たない。よもや愛情など決して理解できないロボットなのだと仲間は言う。

「貴様らオートボットの理屈では、我々は野蛮なロボットに過ぎぬのか?随分と身勝手な言い草だな」
「それは…私も実際にディセプティコンを見るまではそう教えられて来たから、そう思い込んでしまうのだろうな…」
「ふん。貴様らはそうだろうな」

不愉快そうに吐き捨てると、メガトロンはそっぽを向いてしまう。オプティマスは悲しそうな顔で俯いた。
近付いて胸元にそっと寄り添う。

「すまない、メガトロン。私達はいつも過去の栄光に縋り付いて現実を見ようとしない…お前が怒るのも当然だ」
「………(胸きゅんっ)」
「それでも、私は…メガトロンが好きだよ」
「きゅんきゅんきゅんっ」
「は?きゅん…?」
「な、何でもないわぁー!忘れろいオプティマス!」
「ん?ん?わ、分かったよ」

ちょっといぢめてやったらやけに素直になって可愛らしい顔をするのが見たいからワザと言うのだ…なんて事実を聞いたらオプティマスは烈火の如く怒るだろう。
それは絶対に言わないでおこうとメガトロンは心に決めた。


(終)

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