これは相変わらずめげない生ゴミによる、ファンサイトの作品を冒涜するやも知れない一大プロジェクトの序幕である。

ムショにぶち込まれる覚悟は出来ているが、出来れば穏便にすませたいなう←


テメーら!素敵な原作はシスハハニーのオタクで見ておいで!(ノД`)゚。





BlueMoon&BlueCross


まずはこっちから読んでおさらい



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その日、いつもの五倍(当社比)にっこり麗しく微笑んだ彼は、花が咲き綻んだ様な幻覚…ではなく、愉快な仲間達…いやいや優しい親友達が満面の笑みで撒き散らすティッシュの造花…を背後に従えつつ、愛しさ余って憎さ百万飛んで五千倍(だから当社比)の恋人へ手を伸ばしたのだ。

「184回目の浮気ありがとよ、このド腐れオタンコナスがぁあああ!!!」

バキッ、では済まさず、ドゴォンと言う凄まじい音を発てて殴られた美貌の男の名は加賀瀬瑠生。キラン、とお空のお星様になった彼を哀れむ者は皆無だ。
不倫は文化を地で行く、最早浮気は浮ついた気持ちであって決して本気ではないと公言して憚らない程の、言わば不倫は日課野郎。加賀瀬瑠生のもたらす迷惑を、目下一身に引き受けるのは木崎七輝を於いて他におるまい。

「いやー、今日はいつもの五倍吹き飛んだねぇ。あ、七輝のダーリンもう帰ってきたみたい」
「流石は無敵の加賀瀬瑠生、妻の浮気は許さないだけあるね」
「あの、気を落さないでね」
「二人共、幻覚が見えてるな。誰が誰のダーリンで誰が誰の妻だって?もうティッシュの無駄遣いはやめろそして蜜琉、俺の癒しはお前だけだよグスン」

もさもさしたティッシュの花を頭に乗せた七輝が、殴られ吹き飛んだとは思えない晴れやかな笑顔で戻ってくるなりチワワ達に囲まれている恋人を綺麗さっぱりスルーし、生真面目に顎へ手を当てる親友二人を半開きの目で見た。


所で、もう二人足りない気がするのは気の所為だろうか。こんな時は喜んでうさ耳を差し出しそっと微笑んだだろう、彼とその下僕…いや、ルームメートは。
あの歩くセクハラ…いやいや、人畜無害の皮を着た『消費期限ぶち切れ』西都雅と、それを天使と呼ぶ曇ったメガニスト高嶺燎はどうしたのだろう。


「大変だー!」

名も知らぬクラスメートの誰かが駆け込むなり叫んだ台詞で、最近では常々手遅れな気概がある『賞味期限切れ』の志郎が目を輝かせた様な気がしたのは気の所為、だろうか。


「何でか知らんけどっ、帝王院学園の奴らがうじゃうじゃ居た!」
「─────は?」

揃って首を傾げる七輝、蜜琉、琳を余所に関澤志郎の両目がこれ以上なく輝いた様だ。
それは何処ぞオタクの黒縁眼鏡に匹敵する輝きだったとか何とか。








「ハァハァハァハァハァハァげほっごほっ、ハァハァハァハァじゅるりらじゅるり」
「俊、涎が暴走モード突入してるから」
「ふ、ATフィールド全開っスか総長゚+。(*′∇`)。+゚」
「オートマチック涎とはまた、面映ゆい」

さて、此処に馬鹿ばかりが見える。
首に無駄にデカいガマグチとデジカメを吊した黒縁眼鏡、早い話がバカルマ代表にして帝王院学園が誇る『消費期限ぶち切れ上等』のオタク、遠野俊が止まらないハァハァ故に咳き込み遂には止まらない涎を垂れ流している中、著しく特徴に欠いたデコっぱちから塩っぱい目を向けられていた。

「あー、…何でいつもいつも余所の学校に行きたがるのかなー、遠野会長」
「カイちゃん、801回目だけど画面の前のハニー達にも判る様にご説明を!」
「心得た」

これより中央委員会会長、帝王院神威によるご説明に入りたいと思います。神帝陛下、前へ。

「あれは思い出すこと48時間前」
「一昨日と言え」
「まーまー(´`)」

相変わらずの無表情、然もボサ黒髪ながら、無駄に格好良く黒縁眼鏡を押し上げる長身の胸ぐらを掴む平凡を傍らのヤンキーが宥め、遠巻きに窺ってくる他校の生徒を絶え間なく写メりまくる俊を余所に、回りくどい口調No.1の中央委員会会長は腕を組んだ。

「百足をこさえた少年と出会った」
「百足?」
「少年の脇腹に」
「危ねっ!Σ( ̄□ ̄;)」
「取ってやろうと足を振り上げれば、何故か逃げられた」
「うわ、初対面の人を蹴ろうとする?普通」
「その出会いが運命だと気付いたのです!」

眼鏡を輝かせた俊が、背後で無駄にでかいバスケットからレジャーシートを取り出そうとしている佑壱を手招き、

「イチ、ターゲットは此処で間違いないんですね!」
「はい、不法侵入者の追跡調査で判明したみたいっス。叶に調べさせたんで間違いないっスよ」
「二葉先生に?」
「山田の使用済み割り箸で」
「GJ」
「ちょっと待てこの野郎」

密談中の佑壱と親指を立てる俊に笑みを滲ませた太陽が詰め寄る。

「んー?ねえ、あっちから何か飛んでくるよー」
「「「え?」」」

欠伸を発てた隼人の台詞で振り返った三人は、空飛ぶ銀色の炎を見たのだ。


「「「…」」」
「ひ、のたま?」
「タイヨーちゃん落ち着きなさい」
「シルバーの火の玉なんかあんのか?」
「ヒィイイイ、イチのデカチンンンン!!!」

誉め言葉なのか馬鹿チンの間違いなのか判らないが、茫然自失の太陽と欠伸を発てる隼人と銀色の火の玉を鷲掴もうとしている佑壱を放って、ホラー嫌いは逃げた。


これが壮絶な事件の幕開けとも知らずに。とか何とか。


先回りして裸待機

Junkpot Drive
ハニーごめんなさい(´Д`*)←


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