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ひょうてい連載公開中。
退屈な毎日なんて要らない。



刺激のある毎日がいい…。





PLAYBOY×PLAYGIRL
*Data07*case by-gakuto.M-






つまらない授業を、上の空で聞いていたら、ポケットに入れていた携帯が急に振動した。
以前の雅だったら、メールが来るなんて事があまり無かった。セフレからの呼び出しは皆電話で済ませていたし、文字を打つ事自体を面倒臭がる雅は、メールなんて滅多に作成しない。しかし、最近はよくお誘いのメールが届くから、心なしか嬉しくなる。授業中のメールは、確実に男テニの誰かからの呼び出し。そう考えたら、欲望のみが先走り、興奮を押さえられない。

体が、疼いていく。
心が、弾んでいく。

メールを開くと、差出人はやはり男子テニス部員の向日。内容は至って簡潔で、解りやすいもの。

(次の時間、視聴覚室に来い…か)

まだ、向日とは体を重ねていない。どんな風に楽しませてくれるのか…。想像しただけで、雅の秘部は疼き出す。
軽く微笑むと、携帯を閉じて、次の時間を楽しみに、授業を軽く聞き流しながら過ごす事にした雅。
教師の言っている意味なんて、今の雅には理解する思考なんてない。今はそんな事よりも、早く、早く快楽がほしくて仕方ない…。


* * *


疼く体を押さえながら授業を聞き流していたからか、時間が長く感じられた。人間の待ち時間は不思議なもので、楽しみが待っていると、時間が経つのが遅く感じる。雅も、例外じゃない。やっと約束の時間になり、足早に指定された視聴覚室を目指す。
扉を開けると、先に向日が来ていた。机に座り、向日はやや不機嫌に口を開く。

「おせぇーよ!」

「早く来たつもりなんけど…」

後ろ手で扉を閉め、鍵もちゃんと掛ける。視姦されても雅は構わないけれど、教師に見つかるのは不味い。雅からしても、テニス部員からしても、"性隷"が居なくなる事が。制度がバレる事が、一番の痛手。

折角、刺激的な毎日を手に入れたんだ。そう簡単には、壊させやしない。

「そんなに我慢出来なかったのか?」

自分に歩み寄ってくる雅に、にやりと笑いながら口を開く。
明らかに、雅の表情は快楽を欲している顔。

「当たり前じゃない。早くやりたくて、ウズウズしてたんだから」

スカートを捲って、早くと迫ってくる雅に、向日は思わず唾を飲み込んだ。
白い肢体からは、色気しか感じない。厭らしい、大胆な色気。
こんな厭らしい"性隷"は初めてで、その色香に、思わずむせ返りそうになる。
妖艶で綺麗で、しかも淫乱ときた。こんなに、"性隷"が似合う女なんて、雅しかいない。

こんなに厭らしい女。今までなんで気に留めなかったのだろう。

雅に纏わる怪しい噂は、何度か耳にしていた。だけど、雅はあまり学校には姿を見せない。故に、ただの噂だと捉え、雅自身に目を向けなかったのだ。

「噂は本当らしいな」

「噂?」

「金積まれれば、簡単にやらせてくれるって」

「真っ黒な噂ね。けど、今の私はあんた達の"性隷"。十分満足してるから、他の野郎とは、ヤりたいと思わない」

そう言いながら、向日の前に跪き、ズボンのチャックを下ろしていく。

雅がちゃんと学校に来る様になったのは、男子テニス部の"性隷"だから。要は、学校にヤりに来ている様なもの。


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