私以外に騙されちゃダメよ





「遥、遅れてごめんなさいね」







『玲央、お疲れ様!』







いつもの様に微笑む遥の頭を撫でる。









「征ちゃんのクラス、クレープ屋さんなんですって。買いに行きましょ」









遥の手を取って向かう。













『玲央の何味だっけ?』










あまり人気のない廊下で食べる。










「遥、クリームついてるわ」








『えっ?どこ?』














制服のポケットからティッシュを取り出そうとする遥の顎に手を添え、頬にキスする。



















「私以外に騙されちゃダメよ」












end




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