俺がお前を好きなんだ、お前も俺を好きになれ
《続いての競技は…》
『青峰くん、ここにいたのね』
「あぁ?栗宮か」
皆さがしてるよ!行こ!っと言う栗宮の腕を掴んで引き寄せる。
『あ、青峰くん?これはいったい…』
甘い香りが鼻をかすめる。
「出てほしいか?」
『えっと、もちろん』
意外に冷静だな、こいつと思いながら
「しゃーねーな、栗宮の頼みだからきいてやるよ」
ポンと頭を撫で栗宮を解放した。
『良かった!ありがとね、青峰くん!』
笑顔を向けてきた栗宮に言った。
「栗宮、次の競技俺が1位とったら付き合えよ」
『え?』
何を言ってるの?って顔だな。
「俺がお前を好きなんだ、お前も俺を好きになれ」
じゃな、と手を挙げて走り出した。
当然の様に1位とってやるからな。
end