照れて悪いかよ
「みんなのとこ行かねぇの?」
一人、みんなが楽しそうにしてるのを見てた栗宮。
『福井くん…もう臨海学校も終わっちゃうなーって思って』
持ってきた手持ち花火を渡す。
「そう、だな」
『まぁでも福井くんの新たな面も見れて?良かったかな』
ふふ、と笑う栗宮に ふいと顔を背けた。
『もしかして照れてる?』
「て、照れて悪いかよ」
というと
『ううん、そういうとこも好きだなーって…なんてね』
皆のところに行こっか、と歩き出した栗宮の手首を掴んで引き寄せた。
「お、俺も栗宮のこと…遥のこと好きだ」
end