次の予定を告げていたが
スケジュールから顔をあげると
穏やかな寝顔が目に飛び込んできた。
『お疲れ様です、花宮社長』
上着をスッと掛け、自分の仕事に戻る。
14時になり声を掛ける。
『花宮社長…』
「…ん、寝てたか。すまない」
時計を確認して
15時から会議だったか…と欠伸を一つ。
「遥、会議が終わったら付き合ってほしい場所がある」
『かしこまりました。では車の手配を…』
と、言うとニヤリと意地悪な笑みで
「バァカ、プライベートでだ。車は俺が出す」
拒否権なしだからな、と付けたしてきたー。
END