木吉鉄平
『木吉さん、ちょっと手伝ってもらっていいですか?』
同期のホームヘルパーとして
頼れる存在の木吉さん。
少し、いやかなりの天然で
周りの皆を和ませてくれたりもする。
「あーこれな!」
と、軽々と荷物を運ぶ。
『ありがとうございます。そういえば、こないだの本どうでした?』
高校生の時に怪我をしたという膝に
負担が掛からない介助法の載った本を貸した。
「凄くいいんだ。あとで、付き合ってもらってもいいか?」
実践が一番!ということで
仕事がひと段落した頃、空いてるベッドに寝る。
介助されるので
当然距離が近いわけで…
「ん?顔あかいな。熱でもあるのか?」
心配そうにして額をくっつけられる。
『だ、大丈夫だから。続けて』
[*prev] [next#]
ページジャンプ