『あ、ありがとうございます』







胸を揺らしながら走ってきた彼女。






うん、なかなか いい女だな。



なんて思っていると…








『あ、青峰くん?』






目をぱちくりさせている彼女…見覚えがあった。







「遥?」








中学、高校と一緒だった奴だ。








「なんか、変わったな」







短髪だった髪も伸び、女性らしくなっていたので
最初は気づかなかった。








『青峰くんが警察官だなんて、驚き』










と、笑顔を向けた遥にドキリとした。








「もうすぐ、上がるから…送ってってやるよ」









頭をくしゃっと撫でると
少し驚いていたが頷いた。











「わりぃ、待たせた」








私服に着替え、遥の手を引く。








『さつきちゃん、元気?』








遥の問いにあぁ?と顔を向ける。






なぜか俯いている遥。



スッと遥の顎に手を添える。







「元気なんじゃねーの?連絡とってねぇから知らねぇ」








『え、付き合ってるんじゃ』







パッと顔をあげる遥。








「いつ、そんな話になった?」








くい、と手を添えていた顎をあげる。








『わ、私…ずっと青峰くんのこと好きだったんだけど
さつきちゃんがいるからって、諦めてたの』








目線を逸らした遥に
噛み付くようにキスする。











『っ…ん、青…みねく』










遥の可愛い声を聴き、ぎゅっと抱き寄せた。












「今からじゃ遅えか?」









遥と視線を合わせる。









『う、ううん』








「好きだぜ、遥」

















END

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