君が好きだと言えたなら













「遥っち!」








黄瀬の視線の先には栗宮がいて








『遅くなってすみません』








少し荒い息遣いも
普段とは違う髪型も…








「浴衣、似合ってる」








『ありがと。
笠松先輩…怒ってますか?』








見惚れていると
上目遣いで栗宮に訊ねられる。








「いや、そんなに待ってない。

もうすぐ始まるだろ。行くぞ」









『はい!』








ポンと栗宮の頭に手を乗せ言うと
笑顔を向けられた。











−君が好きだと言えたなら−








どんな夏になるのだろうか。














end




人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -