娘を嫁にやる気分、かな?
「栗宮、告白されたんだって?」
可愛い後輩だ、そりゃモテるだろうと納得していると
少しムスッとしたような気がした。
『諏佐先輩は何とも思わないんですか?』
と、尋ねてきた彼女に
「娘を嫁にやる気分、かな?」
と笑顔で答えた。
更にムスッとした?と思っていると
『す、諏佐先輩のお嫁さんにしてくださいっ!』
と叫び
彼女は体育館を飛び出した。
「罪な奴やのぉ〜。遥ちゃんの表情見てれば分かるやろ?」
今吉にも言われ
話しやすかった可愛い後輩…から
一人の女性として見ることにした。
「栗宮!」
思ったらすぐに身体が動き
彼女の背中を捉えた。
「俺のとこに来い!」
と叫べば
笑顔で彼女が向かってきた。
あぁ、なんでもっと早く気付かなかったのか。
end