いつでも君の味方だから、忘れないで
「遥ちゃん、元気ないね」
今日はいつもと違い
笑顔を見ることがなかった。
「水戸部も心配だよな」
コクコク 頷き、二人は遥の元へ歩み寄った。
『どうかしました?タオルですか?』
はい、どうぞ。とタオルを差し出す
遥ちゃんは少し落ち込んでるみたいで…。
「遥ちゃん、何かあったの?」
水戸部も心配してるんだよ、と言うと
『…先輩達には敵わないですね。実は友達と喧嘩しちゃって…ちょっとした誤解からだったんですけど』
と、思い出したのか彼女の目に涙が溢れる。
どうしよう、と慌てていると
彼女のポンポンと頭を撫でたのは水戸部だ。
水戸部の言葉に
小金井もハッとなり力強く頷いた。
「「いつでも君の味方だから、忘れないで」」
と、二人は遥に笑顔を向けた。
翌日ー
『先輩!仲直り出来ました!』
と、嬉しそうに遥が二人の腕に抱きついた。
「良かったね!水戸部も喜んでるよ」
三人は笑顔で部活に向かった。
end