一口くらい、いいだろ









『今日もお疲れ様』





火神くん、黒子くんと連れ立ってマジバへ行く。







「新作のシェイクはいかがですか?」






先に買い終わった二人に席を取ってもらい
店員さんが勧めてくれたシェイクを注文した。






「遥さんは新作のシェイクですか?」






黒子くんはいつも通り
バニラシェイク。







もうバーガーを頬張っていた火神くんが
興味を示した。








「なぁ美味いか?」





『うん!結構スキかも』







と返事をすると火神くんが
ひょいっとシェイクを手に取り
一口飲んだ。








『あっ…もう、火神くん!』





「一口くらい、いいだろ。結構イケるな!」







よくよく考えたら間接キスで
恥ずかしさで俯く私に







「悪かったって!新しいの買ってくるから待ってろ」







と頭を一撫でしてレジへと向かった。








「遥さんと火神くんを見ていると…面白いですが、もどかしくもあります」







と、黒子くんがどうしたものかと
苦笑していた。








『うん…早く伝えなきゃね。私の心臓が持たない』















「ほらよ」






頬に冷たいものが触れた。







今まで私が飲んでいたシェイクは
火神くんの手元にあった。







『えっ…ありがとう、だけど…その』







「ん?どうした?なんか変だぞ、栗宮」















私の心臓が破裂寸前。







早く気付いてね。







end








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