欲望だけのキスをして
「僕を待たせるなんてな」
息を切らしながらも
放課後彼の教室に向かったけれど
時すでに遅し。
『ご、ごめんなさ』
言い終わる前に唇を無理矢理
塞がれる。
深く噛み付くように。
そこに愛はなくて
ただただ欲望だけのもの。
呼吸を整えていると
あっという間に首筋に舌を這わされていた。
『…っ、や』
抵抗しても無駄だと分かっていても
押し退けようとしてしまう。
「遥、もっと楽しいことをしようか」
不敵な笑みを浮かべた彼に
私は永遠に敵わない。
欲望だけのキスをしてー
end
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