「だから絶対涯は心葉に気があるのよ!」
「ないっないよっ!あり得ない…!ほっぺにちゅーくらいで気があるとか…」
「でも他に何か行動があったんじゃないの?」
「他………特には、ない。はず。頭撫でたりとかはよくされるけど…あ、前に何回か抱き締められた」

まだ葬儀社に入りたての頃だったかなー、とぼやくと目の前の二人は固まった。

「脈ありよ心葉!頑張って!」
「頑張ってって何が!?っていうかそのガッツポーズは何よ綾瀬!」
「むしろそれだけしておいて何の気持ちも抱いてないなんて詐欺よ!」
「ツグミまでどうしたの!それだけってそんな大したことじゃ…」

若干熱くなる二人のテンションについて行けなくなって、一歩引いた。いや、実際に引いたのは一歩だが、気持ち的には50メートル位の勢いで引いた。
なんというか、二人ってこんなキャラだったっけ?

「心葉は涯の事どう想ってんの!?」
「漢字いいいい!思ってじゃなくて想って!?」
「ツグミのいう通りよっ!涯の事、どのくらい好きなの…!?」
「好き……!?な、何でそういう話に…!!」
「「話を逸らさない!!」」
「ひぅっ」

何だかいっそ恐怖を感じるんですけど、この二人に対して。
お、恐るべし。女子の恋ばな力…!!



(で?どうなの?)
(答えなさい心葉!)
(心葉、今少し良いですか?)
(四分儀さんんんんんんんん!!!!)




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